すべての人が「強みの花」を咲かせる組織づくり

部下が受け取れる叱責か否かを考える 【前編】

部下が受け取れる叱責か否かを考える 【前編】

「あの上司に言われると素直に聞ける」
「あの人に言われると、なぜか腹が立つ」

そんな経験はないでしょうか。
違いは、言葉だけではないのかもしれません。

指導は「その瞬間」だけで決まらない

普段ほとんど話しかけてこない上司から、ミスをしたときだけ、「もっとちゃんと確認して」と言われる。

一方で、普段から声をかけ、困っているときには助けてくれる上司から、同じことを言われる。
受け取り方が違うのは、想像しやすいのではないでしょうか。

部下は、その一言だけを聞いているわけではありません。

「普段、自分をどう扱っている人なのか」も含めて受け取っています。

「褒めておけばいい」という話でもない

関係性づくりというと、

「部下を褒める」
「たくさん話しかける」

と思われがちですが、それだけではありません。
「”ほめる”が独り歩きして、勘違いされているのでは?」と思うことがあります。

話を途中で遮らない。
相談されたときに面倒そうな顔をしない。
良い仕事をしたらきちんと伝える。
失敗したときだけではなく、普段から声をかける。

こうした小さなやり取りの積み重ねが、

「この人は自分をきちんと見てくれている」

という感覚につながります。

そこをすっ飛ばして、成果につながる行動を取った時だけ「ほめる」のは違和感が残ります。

ハラスメント対策は、問題が起きたときだけではない

ハラスメント研修というと、「何を言ってはいけないか」「どこからがパワハラか」に目が向きがちです。

正しい知識は必要ですが、問題が起きたときの対応だけではなく、普段からどんな関係をつくっているかが、職場づくりでは重要です。

必要なことを伝えられる。
わからないことを聞ける。
違うと思ったときには意見を言える

そんな関係を日頃からつくっておく。

指導の「言い方」を考える前に、まず見直したいのは、普段の部下との関わり方かもしれません。

ただし――

関係性ができていれば、何をどう言ってもいいわけではありません。

次回は、関係性という土台があったうえで、指導するときに気をつけたい「言い方・タイミング・場所」について考えます。

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