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ハラスメントを意識し過ぎるデメリット

ハラスメントを意識し過ぎるデメリット

「ちょっと強く指導するとハラスメントと言われそうで、指導しづらいです」
最近、管理職研修で度々こうした声を聞くようになりました。

もちろん、怒鳴る、人前で必要以上に叱責する、人格を否定する――こうした指導は避けなければなりません。
しかし、「だったら何も言わない方が安全」となってしまうと、別の問題が生まれます。

2026年に20代社員443名と管理職443名を対象に行われた調査では、管理職の61.2%が、ハラスメントを恐れて必要な指導を控える「育成キャンセル」を経験していました。

一方、20代社員の78.2%は「ハラスメントに当たらない範囲で、率直な指導・フィードバックをしてほしい」と回答しています。

つまり、上司は「言わない方がいい」と考え、若手は「きちんと言ってほしい」と考えている。
そんなすれ違いが起きています。

問題は「指導すること」ではなく「どう指導するか」

たとえば、資料に改善点があるのに、上司が何も言わなかったら、本人は「これでいい」と思ったまま仕事を続けます。

数年後、突然「なぜこんなこともできないの?」と言われるより、早い段階で具体的に伝えてもらった方が、本人の成長につながるはずです。

ハラスメントを防ぐことと、必要な指導をなくすことは同じではありません。

大切なのは、「言うか、言わないか」ではなく、「どう伝えるか」。
でも「そのバランスが難しい」と感じる管理職の方が多くいます。

ハラスメント研修も「NGを教えるだけ」から一歩先へ

「これはパワハラです」
「この言葉は避けましょう」

境界線を知ることはもちろん大切ですが、それだけでは管理職に「では、どう伝えればいいのか?」が残ります。

事実をどう伝えるのか。改善点をどう伝えるのか。相手の成長につながるフィードバックをどう行うのか。

ハラスメント対策の目的は、上司と部下が距離を取ることではありません。

必要なことを適切に伝え合える職場をつくること。
ハラスメント防止と人材育成をセットで考えることが、これからの管理職育成には必要だと考えています。

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